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筑波大学ギター・マンドリン部同窓生のコミュニティ・サイト

廣瀬幸義

昭和56年 第三学群 情報学類卒

当サイト開設の経緯と情報提供のお願い

  当部の創立者でもある福富さんの幅広いレパートリーとその豊かな音源に触れて感激したこと。そして、クラシック・ギターやマンドリンを愛し、その音源を何らかの形で発信しているOBやOGの方々がたくさんいることを知ったこと。久々に開かれた同窓会の写真を拝見し、一挙に大学時代の思い出が溢れたこと。

 そんな思いをOBやOGの方々と共有し、そしてアーカイブスにできないか。そこで、かなり勝手ながら当ホームページをとにかく開設してみて、共感して頂ける方々に参加をお願いできないかと考えました。発信して頂きたい情報は、音楽だけでなく、部活や大学生活の思い出、近況、ブログやSNSへのリンクなど、何の制約もありません。掲載情報の提供以外のご負担は一切ありません。

 掲載情報の提供方法につきましては、当ホームページの管理者である廣瀬宛に電子メールにてお知らせ下さい。掲載は実名以外にニックネームやイニシャルでも大歓迎です。個人情報および肖像権や著作権等については確認の上掲載致します。なお、動画は情報量の関係で既にアップされた公開情報へのリンクとさせて頂きます。


クラシック・ギターと共に

 私事をつらつら書くと、茨城県石岡市(旧八郷町、現在ではギター文化館がありクラシック・ギター好きのメッカ)の農村生まれ。時代が昭和と古であり、あまりにど田舎過ぎてクラシック・ギターを知っている親類縁者、友人は皆無。中学生のとき、たまたま雑誌に掲載された東京音楽アカデミーの広告を見て試聴版に応募。送られてきたレコードのイエペスの演奏の美しさに魅了というより、これで女の子にもてるという気持ちが先行し早々受講へ。1年のカリキュラムで「アルハンブラの思い出」が弾けるはずが、まさか5年もかかるとは思いもよりませんでしたが。

 高校時代もクラシック・ギター部に所属しましたが、あまりにレベルが低くてほとんど帰宅部。大学の部活に入ってこんなに上手い人がいるんだと驚き、3年の時の定期演奏会まではほとんど皆勤賞に近い出席率で参加。なによりも第三学群の男ばかりのくすんだ色合いを逃れ、第一学群の華やかさに惹かれての皆勤というのが本音ですが。卒論の研究先が担当教授出身の電子技術総合研究所(現在の産業技術総合研究所)だったため、大学には月に数日も行かずに。当然ながら部活は3年の時の定演を期にきっぱりと辞めることに。

 実質2年半程の在籍でしたが、月例の部内演奏会、定期演奏会、大学祭での喫茶アルハンブラ、今は無くなった石打研修所での合宿、ギター部の仲間と行ったスキー合宿やキャンプ。今でも懐かしい思い出です。特に定期演奏会は記念すべき第1回目。先輩からのアドバイスはありませんからすべてが手探り。先輩後輩関係なく喧々諤々の議論と実践で乗り切った後の打ち上げの酒が美味かったことは今でも覚えています。マンドリンのソリストの女性への花束まで用意されていましたが、これが筑波大学の底力かなと思いました。

 下の写真は第1回定期演奏会のポスターです。実家に置きっぱなしになっていたので、歪んでしまった個所がありますがご愛敬ということで。絵は当時の情報学類後輩のSさんが自分をモデルにして書いたものです。シンプルな図案が良い意味で十分なレトロ感を醸し出しています。


 新卒の就職先が家電メーカー系列の子会社で、親会社の建物が自社ビルの隣に。入社の同期が明治大学マンドリン部の主将で、親会社のギター・マンドリン部で活躍していたのを機に誘われて、私も隣の建物に夜な夜な参入。所属会社にもギター部があったので、これにも参加。当時は労組が強い時代だったこともあり、労連主催の音楽祭や日本産業音楽祭にも合奏で出演しました。下の写真はその時のものです。





 故あって転職するのですが、この転職先の人事部にギター部同期の女性が在籍。何で来たのという不振な眼差しを感じましたが、彼女のお陰で成績が底辺の私でも転職できたと今でもとても感謝しています。転職前のペーペーから部下の数が結構増えたこともあって、ほとんどギターを弾く機会は無くなりました。

 都内勤務だったこともあり、国内外のオケを中心に演奏会には頻繁に行きました。ギターでは、ジュリアン・ブリームの独演会、ナルシソ・イエペスの「アランフェス協奏曲」。そして最後の来日となった東京文化会館大ホールでのアンドレス・セゴビア。どれも素晴らしい思い出ですが、衝撃は山下和仁の「展覧会の絵」を生で聴いたこと。感動でボーとなり思わず会場内の売り場で楽譜を買いましたが、譜面に音符が爆発していることだけが分かった次第。結局ワンフレーズも弾けませんでした。山下の演奏会には幾度も通いましたが、感じるのは住む世界が違いすぎるという現実。でも、圧倒的な技巧と音楽への没入、そこから生じる爆発するような熱量を生で感じられたことは幸せでした。


クラシック・ギター離れと再会

 部の同窓会で知り合ったマンドリンを弾いていた女性が、その後人生の伴侶に。3つ年下なので、私は同窓会まで彼女を知りませんでした。結婚して数十年間生活を共にしていますが、彼女も私も相手がマンドリンやギターを弾いている姿を何故か知りません。

 ギター部同期の女性のお陰で転職できた会社も、所属する事業部の解散を機に退職。その後、在職中に取得した中小企業診断士の協会理事や、事業戦略と会計の統合がテーマの研究会の発起人と会長など、本来やりたかったことを手掛け。この伝で、大手中堅企業や中央省庁向コンサルティング・チームへの参画、社員研修、資格受験校、公的機関での講師、専門書やテキストの執筆などの機会を得ることができました。会社員では得られない機会と地獄を存分に味わい、現在は、仲間の診断士と協同設立した会社で、企業向けのITサービスを提供しています。

 部活のお陰で公私ともにありがたい思いをしていますが、先にも述べたように長い間クラシック・ギターとは無縁の人生。それが、前回のOB・OG会の写真を拝見し、また、これを機に福富さんとやり取りをするようになって触発され、大事な歴史を何かしらのアーカイブ化にすることを思い立ちました。あくまで私的な活動ですが、OB・OGの方々のコミュニティの場として何かしらお役に立てればこんなにうれしいことはありません。

P.S.
 当サイトでは、このような私的なコメントも大歓迎です。OB・OGの方々の掲載情報のご提供を心よりお待ちしております。

筑波大学ギター・マンドリン部 OB・OG会

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